3Eとは
1.Energy Security
2.Environment
3.Economic Efficiency
を、同時に実現できる技術です。
3Eは人工石油を提供します |
天然石油は地下の油田から採掘後、精製前のものを特に原油と呼ばれています。
数百万年以上の長期間にわたって堆積層に埋没した植物や藻などが、高温・高圧下で
ケロジェンという物質に変わり、時間とともに分解され液体やガスの炭化水素(石油)
へと変化します。
この様に石油とは炭素原子(C)と水素原子(H)だけでできた有機化合物(CnH2n+2)です。
有機化合物なら有機化学を使って合成できるはずです。
実際、100年前にドイツのフィッシャー氏とトロプシュ氏によって発明されたFT合成で
実現しました。FT合成は高温高圧で合成するもので大量のエネルギーが必要でした。
現代では、温暖化対策で排出する二酸化炭素や空気中の二酸化炭素を使ってカーボン
ニュートラルな人工石油を開発しようと世界中で競争しています。その中で、、、
世界一経済性の高い人工石油の合成装置を提供します。
人工石油生成実証実験装置 |
提供する装置は大気中の二酸化炭素を取り込んで石油を作るので燃やしても大気中に戻るだけで、
二酸化炭素の総数はプラスマイナスゼロとなり増えません。
本物のカーボンニュートラルです。
合成の概要
水と微量の酸素を混合し特殊な光触媒を通すとラジカル水が生まれます。 このラジカル水と種油を混合し大気に触れさせると石油が10%程度増え、水が10%減ります。 10%増えたものが人工石油で種油と同等のものができます。 同等のものができるのでこれを鋳型合成(Template Synthesis)と言います。 この10%含んだ人工石油を種油にするとより人工石油の割合が多くなっていきます。 種油となる最初の油種は市販の灯油か軽油を使用します。
反応は、 nCO2+(n+1)H2 ⇒ CnH2n+2+nO2 となる。
※Cnは化水素の同族体で鎖状構造をもった飽和炭化水素でCnH2n+2と表されます。
先頭のCnだけで略して表しています。
3e-oilは |
水を特殊な光触媒で還元して得られた水素とDAC(ダイレクトエアキャプチャ―)技術により大気中の
二酸化炭素を直接取り込み還元して得られた一酸化炭素から常温常圧で人工石油を合成します。
鋳型合成技術により種油と同じ油種が生成される。
人工石油は燃やして大気中に出る二酸化炭素はもともと大気だったものが元に戻るだけで総量が
変わらないのでカーボンニュートラルです。
● 3e–kerosene(C10~C16) 灯油のことです。 ストーブなどの暖房、ジェット燃料に使用します。 ● 3e–diesel(C12~C20) ディーゼルエンジン用の軽油です。 トラックや乗用車、発電機に使用します。 ● 3e–heavy oil(C12~C26) ボイラー類や暖房、船舶用燃料として使用します。 コストが同じ3e-dieselで代替できます。 ※ナフサ、ガソリンは現在対象外です。 |
人工石油の炭素構成の分析です。 青は種軽油で赤が生成した新軽油です。 同等の炭化水素が生成されています。 |
生成した新しい油と、種油の特性を比較。 Water, KF method を見ると水分は少なく エマルジョン燃料ではありません。 |
●開発元の解説ビデオ
●外部の解説ビデオ
生成した軽油の用途について |
生成した軽油をボイラーに使用することで熱と二酸化炭素の供給ができ、植物の育成が良くなります。
電照栽培の自家発電と暖房にも有効です。
生成した軽油はディーゼルエンジンの燃料として使えば煙も少なく陸と海で使用することができます。
特に冷蔵車注や大型車はEV化が難しいので必要になります。
船の中に人工石油生成装置を設置し燃料を作ると無寄港で遠洋操業が可能になります。
生成した灯油の用途について |
生成した灯油は航空燃料として使用することができます。
上空で燃料が凍らないように水分が少なくなっています。
硫黄や不純物がないので家庭で使用してもにおいや煙が少なくなります。
寒冷地など電化が難しい地域では特に活躍します。
災害時には灯油があれば電気が止まってもストーブで暖を取ることができます。
全国石油商業組合連合会は災害時に備えて、満タン&灯油プラス1缶運動をしています。
人工石油生成装置関連年表 |
2005年 | 特許第5082034号複合機能光触媒分散液及び多孔質複合機能光触媒(竹本) (この触媒技術が人工石油生成装置で使われています) |
2007年 | NTTデータ堂島ビル 光触媒装置導入による冷温水設備の水質改善 |
----- | 燃料の不純物を取り除こうと光触媒を使い合成反応を発見 |
2015頃 | この現象の解明と論文を今中教授に依頼 |
2018年 | アイティー技研設立(アイ:今中、ティー:竹本) |
2018年 | 特許第6440742号 液体炭化水素の製造方法及び装置(今中、竹本) 日本、英、蘭、独、仏、中国、ロシアで成立 |
2023年 | 大阪市で人工石油生成実証実験装置公開(テレビ大阪放映) |
2023年 | 3E株式会社設立(発起人:山田、今中、竹本) |
2023年 | 人工石油生成装置1号納品(仙台市) |
2023年 | 人工石油生成装置1号納品(福岡市) |
2023年 | プライム上場2社による量産体制の確立(東京、大阪) |
不純物が分離した油 |
左が種油 右が人工石油 |
NTTデータ堂島ビル内 |
会社概要 |
商号 | 3E株式会社 (スリーイー株式会社 / 3E Company) |
資本金 | 211万円 |
設立年月日 | 2023年8月7日 |
事業内容 | (1) 人工石油生成設備の企画、設計、施工、製造、販売、施工、保守 (2) 人工石油生成する油の製造及び販売 |
本社 | 大阪市中央区南船場4丁目10番29号 さつきビル6階 |
東京支社 | 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号日比谷国際ビル1801号 |
役員紹介 |
代表取締役社長 山田 豊滋 1973年 伊藤忠商事(株)入社 1982年 ニューヨーク駐在 1992年 ニューヨーク駐在(2回目) 2000年 繊維経営企画部長兼CIO 2003年 繊維資材・ライフスタイル事業部長 2004年 伊藤忠商事 執行役員 2008年 伊藤忠メイビス(株) 専務取締役 2012年 MIZ(株)特別顧問 2019年 SCT(株)取締役 2023年 3E株式会社代表取締役社長就任 |
関連事業 |
人工石油生成装置の開発の過程で得た知見を活かして
次のノウハウも事業化していきます。
●全国の配送トラックの拠点近くに小型の人工石油生成装置を設置し、 自己消費によるカーボンニュートラルの早期実現に協力できます。
●漁港に人工石油生成装置を設置し、共同で自己消費することで安定操業に貢献します。
●特殊光触媒を用いて得た活性化水(ラジカル水)は浄化作用にも 優れているのでいろいろなものに応用できます。
●ラジカル水を使って廃タイヤ由来のオイルの浄化に使用できます。
●特殊光触媒で水素を効率よく発生させる技術を確立させて水素プラントに応用できます。
特殊光触媒には強力な殺菌作用があります。様々な応用が期待されているものです。
私たちの生活は石油に浮かぶ文明とも言われるほど石油由来の製品があふれています。
豊かな生活を守るために技術で貢献いたします。